みいちゃんと山田さんの1話のネタバレと実際に読んだ感想

2025年10月10日

SNSで「しんどいけど目が離せない」と話題沸沸騰中の漫画『みいちゃんと山田さん』。

「ちょっと興味あるけど、どんな話…？」「1話から重いの？」と、読むのをためらっているあなたへ。

この記事を読めば、たった3分で第1話のすべてが分かり、今すぐ続きを読むべきか判断できます。

物語の核心である「墓前の冒頭シーン」から衝撃の「ラスト宣言」まで、あらすじと重要ポイントを徹底解説。さらに、筆者自身の感想と深掘り考察、そして公式連載をお得に読む最短ルートまで、この記事一本で完全網羅します。

最第1話の要点3行まとめ

物語は、主人公・山田が同僚「みいちゃん」の墓参りをするシーンから始まる。
舞台は新宿のキャバクラ。2人の出会いと、致命的な価値観のズレが描かれる。
ラストで、この物語が「みいちゃんが殺されるまでの12ヶ月の記録」であることが宣言される。

この記事を書いた人

名前：モモパン

漫画を愛する物語の案内人。

5年で読んだ漫画は約300作品
アニメを約100作品視聴
新作レビューから名作考察まで

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『みいちゃんと山田さん』第1話の登場人物（ネタバレ考察込み）

物語を動かす主要なキャラクターたちを、筆者の考察を交えて深く紹介します。

スクロールできます

キャラクター	役割・機能	第1話での行動と背景
山田さん	物語の語り手／夜職に適応した生存者	源氏名を使いこなし嘘に慣れているが、根は他者の痛みに敏感。過去に母親から受けた精神的圧迫（学歴至上・毒親的）というトラウマを抱えている。
中村実衣子（みいちゃん）	悲劇の中心人物／正直さが危険を招く存在	21歳。遅刻・ミスを繰り返し、会話が噛み合わない。「嘘はつきたくない」と本名に強くこだわり、悪気なく客に個人情報を話してしまう危うさを持つ。
桃花（ももか）	プロ意識の体現者／店の規範を守る存在	目が細いベテラン嬢。合理主義者で罰金を嫌う。店の秩序を乱すみいちゃんを「無能」と激しく非難する、人物。
店長	事態を看過するシステム	みいちゃんの危うさに気づきつつも「家庭が複雑らしい」という同情的な理由で採用を決定し、結果的に彼女を危険な環境に置くことになる。

【ネタバレ】第1話あらすじを感情の動きで追体験

ここからは、第1話を時系列に沿って詳しく解説します。キャラクターの感情の動きに注目すると、小さな出来事すべてが伏線に感じられるはずです。

【謎】物語の始まり：雨の日の墓前

物語は、山田と思われる女性が「みいちゃん」と彫られた墓に手を合わせる、重苦しいシーンから始まります。墓には、二人が仲の良かったことを示す写真が添えられています。なぜ彼女は死んでしまったのか？読者は何も分からないまま、過去へと引き戻されます。

【緊張】出会いと衝突：歌舞伎町の夜

舞台は過去の新宿・歌舞伎町。キャバクラの控室。

山田は「ノルマ未達は罰金」と釘を刺され、仕事への低いモチベーションがうかがえます。

そこへ、体験入店の新人・中村実衣子（みいちゃん）が遅刻してやってきます。

彼女は悪びれる様子もなく、店のリーダー格・桃花から厳しい視線を向けられます。

営業が始まると、みいちゃんの危うさは加速します。グラスを割り、お客様との会話も噛み合わない。そして決定的だったのが、夜職の鉄則である「個人情報を明かさない」というルールを破ってしまったことでした。

ピコット

本名を言っちゃうのって、そんなにダメなことなの？

モモパン

夜の世界では、源氏名という「嘘」で自分を守るのが基本ルール。本名や住所を話すのは、ストーカー被害などの深刻なリスクに直結する、絶対にやってはいけない行為なんだよ。

「お母さんが考えてくれた大事な名前だから、嘘はつきたくない」

そう純粋な目で語るみいちゃんの「正直さ」は、同僚たちを凍りつかせます。この世界では、正直さは美徳ではなく、命を脅かすリスクだからです。

【転機】擁護と共鳴：重なる過去の傷

数々の問題を起こしたにもかかわらず、店長はみいちゃんの正式採用を決めます。

これに猛反発したのが、桃花でした。

無能はたんぽぽでも積んでなよ

引用元：マガポケ

みいちゃんに投げつけられた辛辣な言葉。

その瞬間、山田の脳裏に、過干渉な母親から同じように罵られた過去の記憶がフラッシュバックします。

そんなことない！

引用元：マガポケ

気づけば、山田はみいちゃんを庇っていました。

それは優しさからか、あるいは傷ついた過去の自分を救うための叫びだったのか。この一言が、二人の歪な関係の始まりとなります。

【衝撃】再び墓前へ：死までのカウントダウン

場面は冒頭の墓前に戻り、すべてが山田の回想だったことが明かされます。そして、彼女のモノローグと共に、みいちゃんが遺体で発見された事実が告げられます。

「みいちゃんが殺されるまでの12ヶ月間のお話」

引用元：マガポケ

壮絶な結末から逆算する、悲劇の記録。物語は、ここから本当の幕を開けるのです。

【感想】胸に刺さる、しんどさと引力

ここからは、筆者自身が第1話を読んで、特に心を揺さぶられた点について語らせてください。

山田が放った「そんなことない」の一言。これは単なる優しさではなく、過去の自分を救おうとする無意識の叫びであり、彼女のキャラクターの核が凝縮されていて、非常に刺さりました。
みいちゃんは不器用ですが、「嘘をつきたくない」という強い芯を持っています。その純粋さが、夜というハイリスクな環境と致命的に噛み合わない。だからこそ、読んでいて常に胸がざわつき、目が離せなくなります。
ラストの「殺されるまでの12ヶ月」という宣言はあまりにも強烈です。結末が分かっているからこそ、「なぜ」「どのようにして」その悲劇が起きたのか、その一点に興味が集中し、続きを読むしかないと思わせる引力があります。
桃花さんは一見すると厳しいだけの人物に見えますが、彼女の言動は職業倫理に忠実なだけです。彼女のような対立軸があるからこそ、物語に深みが生まれています。